サイズは四つ切り
エスキースから始まり
なんどこの絵を見たことだろうか。
日々向き合い、ようやく全部塗り終わっても、
全然完成だねと言ってくれない。
私はどこまでこの絵と格闘しなければならないんだろう…
何が完成で、何が終わりなのか。
何のために、そして誰のために、私は描いているのだろうか。
果てのない旅をぽたぽたと歩きながら、それでも乗り越える砂漠の山。
山と山の隙間からやまびこのようにこだまする、まるで蜃気楼のような声。
おつかれさま、完成だね 完成だね 完成だね 完成だね 完成だね ・・・
なんでだろう、嬉しくて、笑える、そして泣ける。
見上げるとすっきりとした高い青空。
そう、乗り越えられない山はない。
Comments